不衛生で治安劣悪、危険な異邦めく迷宮スラム。
団地が違法増築され迷宮化した貧民窟。日中韓印伯、国籍様々な貧民が発電機、ガスボンベ等の物資を持ち込み逞しく暮らす。電波も通じる。
屋上には吊り橋、ジップライン。部屋や廊下では多種多様な店が無法営業、品質管理は期待できない。野生化した鶏と兎の群。
迷宮スラムの外縁部。兎や鶏、鼠が我が物顔。
最近九竜に落ちた者や、ギュウ詰めの九竜楼を出た者が、楼周りの棟で起居している。
設備も店もないが、九竜楼は直ぐそこだ。少しずつ物品が持ち込まれ、軈て楼の一部となるのかも知れない。様々な外来種が繁殖した河がある。
迷宮スラムの深部。命惜しくば立ち入らぬ事が賢明。
未だ手付かずの廃団地。危ない人間が出入りしている。楼内も楼外も無法の貧民窟だが、貧民窟なりの秩序は保たれている―――廃棟群にはそれさえない。
真っ昼間に「回収屋」と呼ばれる少年少女が出入りする。死体や怪我人を拾い小遣い稼ぎする為だ。
悪臭漂うゴミ埋立地も、誰かにとっては宝島。
九竜の外れから郊外にかけて広がるゴミの埋立地。さまざまなゴミの堆積によってできていて、常に異臭がする。自然発火したゴミからいつも煙が上っている。
廃品を回収するうちに住み始めた人々の掘っ建て小屋もちらほら。